column
ATELIER RUFUの作品は、主に「身近な人が欲しい」と言ったものを形にしています。
そのため、ありふれた形の作品だけではなく、少し変わった形のモノもございます。
例えば、こちらのパスケース。
差し込んだカードが端っこの部分しか見えない少し特殊な造りとなっています。
こんなご希望から生まれました
・子供用のパスケースが欲しい。(当時6歳)
・交通系ICとジムのメンバーカードを入れたい。
・メンバーカードにはバーコードがあり、出席の度に読み取り機にかざす必要がある。
いちいちカードを取り出すのは面倒なので、そのままかざせるパスケースが欲しい。
スポーツジムのメンバーカードに合わせて製作するという、かなりニッチな案件と言えます。
このパスケースにメンバーカードを入れてみると、長方形に空いた窓の部分にバーコードがのぞきます。
バーコードが常に見える状態なので、そのまま「ピッ」と読み取り可能です。
バーコードのぞき窓は、カードをスライドして取り出しやすくするためのデザインとしても活用されます。
また、カードが表裏で2枚入るようになっているので、交通系ICカードも入れられます。
余裕のある長さのストラップを付ければ、首から下げて楽に改札を通れます。
ストラップにもこだわりを
これに合わせる牛革ヒモにも、少し考えることがありました。
実は最初に製作した時は、1cm幅程度の平紐タイプのストラップでした。
頑丈ではあったのですが、そのせいで逆に少し心配になることがあったのです。
「もし万が一、子供が首から下げたパスケースをどこかに引っ掛けてしまったら・・・」
首を怪我しないよう、先にストラップが切れる方が良いと考えなおしました。
ネックレス金具も金属部が太い強固な代物ではないので、先に外れて首を解放してくれるはず。
安全性を考え、最終的に4mmと細めの牛革ヒモを使うことに決めました。
だれかにフィットする作品を
こうして出来上がったのが、このパスケースです。
デザインが子供にも馴染むし使い勝手も良いと、ご好評いただきました。
これからも色々な作品を生み出していきたいと思います。
「こんな革小物が欲しい」などのご希望がございましたら、ぜひお問い合わせください。