革へのこだわり
当店で使用しているこだわりの革、MARGOT(マルゴー)。
(当店では牛本革のみを使用し、合否は使用しません。)
ヌメ革をはじめ、オイルレザー、サドルレザー、銀擦りレザー、クロムレザーなど。
様々な革と会話してきた当店の職人が最後に選んだ革がマルゴーです。
ここではマルゴーの特徴や、エイジングについてご覧いただけます。
マルゴーの特徴
【スクラッチ加工】
なんと言っても、銀面(革の表面)に施されているスクラッチ加工が特徴的です。
スクラッチ加工で意図的な傷を加えることで、独特の表情と手触りを生み出します。
※写真の小さい方が床面(革の裏側)。油分が染み込みしっとりしています。
【伝統製法で作られた革】
マルゴーは、イタリア トスカーナ州の伝統的なバケッタ製法をベースに鞣(なめ)された革です。
熟練の職人がじっくり時間をかけて植物性タンニンや牛脂を沁み込ませて作る製法です。
マルゴーの製革は「Virgilio Conceria Artigiana / ヴィルジリオ・コンチェリア・アルティジャーナ」というタンナーが行っています。
トスカーナ産で、重金属を使用せず、植物性タンニンのみにより鞣された革は、その製法と伝統に価値がありました。
ですが、バケッタ製法は、時間と労力が掛かることから一時は衰退することに。
しかし、有志により復活を遂げます。「良い物は受け継がれる」ということでしょう。
詳しい製法は公になっておりませんが、今もトスカーナ地方のタンナーたちで脈々と受け継がれています。
【長く使える丈夫なレザー】
耐久性・耐水性も高いイタリアンレザー。
長期にわたる使用に耐えうる高品質な革と評されますが、マルゴーも同じです。
傷を付けてしまっても目立ちにくく、使用しているだけで消えてしまうことがほとんどです。
【エイジングも楽しめる】
マルゴーはエイジングにより段々と色が濃くなり、ツヤも増していきます。
植物タンニン(渋)が紫外線により変色したり、革に含まれた油分によりエイジングが進みます。
下に敷いてあるのが使用前のマルゴー。
お財布は1ヵ月程度のエイジング。
濃いこげ茶になっているキーケースは半年ほど使用した状態です。
使い込むほどに味が増していくため、良く「育てる革」と表現されます。
自分の使用環境によって変わる革の表情には、愛着を感じていただけるかと思います。
【環境や身体に優しい】
製造過程において使用される植物由来のタンニンは、環境への影響が少なくサステナブルです。
これは、昨今に広く普及したクロムレザーとの大きな違いになります。
また、クロムレザーでは起きる可能性があるとされている金属アレルギーの心配もありません。
当店こだわりの革をご堪能いただければ幸いです。